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2023.04.28

【25年ぶりの夫婦旅行】 初めてのニューヨークへ(前半)

タイムズスクエア
壁面ディスプレイの建築スペクタクルのパワーが半端ない!

こんにちは、本澤建築設計事務所の本澤崇です。
いつも社長通信をご覧いただき、ありがとうございます。

厳しい寒さが終わり、過ごしやすい季節がやってきました。

少し前の話になりますが、2022年9月に妻と二人きりでニューヨークに行ってきました。今回は、旅行で感じたことや気づいたことを紹介いたします。


2人合わせて100歳になったお祝いにニューヨーク旅行へ
ファーストクラスで乾杯

妻と二人きりで旅行に行ったのは、思い返せば新婚旅行以来25年ぶりのことでした。

実は今回、日頃から支えてくれている妻への感謝の気持ちも込めて「2人合わせて100歳を迎えた記念」としてニューヨークを訪れました。

100歳になった長寿祝いのことを「百寿」と言いますが、私たち夫婦が実際に100歳になったとき、恐らく海外旅行を楽しむ体力はないだろうなと考えました。そこで、100歳を待つのではなく、二人の年齢を合わせて100歳になるこのタイミングで海外旅行に行きたいと思いました。

旅行の日程を結婚記念日にもちょうど合うように調整し、さらに特別な記念旅行にすべく、行き先も飛行機も自分たちで決めるという二人だけのオリジナル旅行にすることにしました。

タイムズスクエアにてツーショット
飛行機はファーストクラス!まさに5つ星ホテルにいるような贅沢な時間

特別な記念旅行ですから、飛行機は行き帰りともにファーストクラスの便を予約しました。

「GROUP1」ファーストクラスのチケット

少し余談ですが、今回予約したANAファーストクラスのシートである「THE Suite」と、スイートラウンジ「ANA SUITE LOUNGE」は、有名建築家である隈研吾氏が監修しています。隈氏がどのような意図でファーストクラスをデザインしたのか、建築に携わる者としては非常に興味があったことも、予約した理由の1つです。

私も妻も人生で初めてのファーストクラスだったのですが、サービスの手厚さには本当に驚かされました。

まず、ファーストクラス専用カウンターで対応してもらえるため、ゲートをスムーズに通過できます。また、離陸までに待機するスイートラウンジでは電子メニューで飲み物と食事を自由に注文できるようになっていて、搭乗前の時間をストレスなくゆったりと過ごすことができました。

ANA SUITE LOUNGE

いよいよ飛行機に搭乗して実際に席に着いてみたら、それはもう5つ星ホテルの居心地です。各シートはパーティションで区切られており、周りの乗客を気にせずにくつろぐことができます。そして、各シートに設置されているモニターは43インチの大画面。

ファーストクラスにある43インチのモニター画面

搭乗してすぐにキャビンアテンダントさんから機内用のウエアに着替えるように声をかけられ、着ていた服は丁寧に畳んでいただきました。就寝時間になったら布団を敷いてもらいます。座席をフラットにできるので、ベッドで寝ているのと同じような寝心地で快適に過ごせました。

就寝時にはベッドになります

機内の食事もおしゃれで、おいしくいただきました。

和食の前菜
洋食のメイン「シャトーブリアン」

羽田からニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港に着くまでのフライト時間は約13時間。日常とかけ離れた特別なおもてなしを、ファーストクラスで体験させていただきました。

「本物」が集まる街、ニューヨークでの過ごし方

これまでに私は海外のさまざまな場所へ足を運びましたが、ニューヨークは今回の旅行で初めて訪れました。ニューヨークを行先に選んだ理由は、建築物、美術館、劇団、食事、観光地など、世界中からあらゆる「本物」が集まっているからです。

めったに見られないメトロポリタン美術館の屋上から見たマンハッタン
メトロポリタン美術館
古今東西あらゆる国々、時代や文明の作品が収集されていて、何日あったら全部見れるのだろうか

ニューヨーク滞在中、私たちはタイムズスクエアの中心地にあるホテル(The Times Square EDITION)を拠点に、徒歩と地下鉄でさまざまな施設や観光地を巡りました。実際に徒歩で回れる場所は非常に多く、毎日2万歩以上は歩いていたかと思います。

また、ニューヨークをより一層楽しむために、現地にお住まいの方にアテンドをお願いしました。その方はニューヨークで画家として活動しており、在住歴は35年。美術館巡りの際に911テロや政治、金融、NYから見た日本などの説明をしていただきました。ちなみに、今回の旅行の日程は9月11日も重なっています。

ワンワールド・トレードセンターとワールド・トレードセンター駅
グラウンドゼロにある、ニューヨークで1番高い、ミラーガラスに覆われたビルは圧巻

そして、建築を生業とする者として、ニューヨークのあらゆる建築物には大変興味を惹かれました。具体的な感想を語ると非常に長くなってしまうので、この件については後日書こうと思います。

ハドソン・ヤーズのベッセル
用途がよくわからないオブジェ的な建造物。閉鎖中だったのが残念
楽しい観光でも気を付けなければならないことも・・・

ニューヨーク旅行は1年以上も時間をかけて準備をしたこともあり、大変すばらしいものでした。その一方で、旅行の前後ではあらゆることに気を付けながら、行動していました。

まずは感染症対策。新型コロナウィルスだけでなく、当時はサル痘もはやっていたため、感染しないように準備しました。当然ながら旅行前にかかってしまうと厳しい行動制限により、出国できず旅行中止となるリスクがあります。

旅行中も細心の注意を払い、感染しないように気を遣いました。羽田空港へ移動する際は、駐車場から直通で空港に入れるように手配しました。

また、ニューヨーク到着後もジョン・F・ケネディ国際空港からホテルまでの移動には、現地在住の方にお願いをして車で移動させていただくなど、あらゆる対策を取りました。

幸いにも、私たちが出国する日の直前にPCR検査は免除され、ワクチン接種を3回していれば渡航が認められることに。

ちなみに、日本で言われている「新型コロナウィルス」はニューヨークでは通じず、「COVID-19」という呼称が使われています。

ニューヨーク滞在中に気になったこととしては、まず現地で提供されている飲食物が全体的に高いと感じたこと。私たちがニューヨークへ訪れた2022年9月時点の為替相場は、1ドルあたり150円台の時期で、円換算にしておにぎり1個700円、ラーメンは1杯3,000円。円安とインフレである程度の予想はしていたものの、実際の価格を見てみるとやはり驚きました。

また、残念だったのはアジア人へのヘイトが散見されたことです。一部の現地の方ではありますが、新型コロナウィルスが中国から始まったこともあり、アジア人と言うだけで「お前らが広めた」と考える人がいました。

ニューヨークに在住しているアジア人は中国人が多いため、間違えられるのも無理はありません。できるだけ危険を予知して、ヘイトを向けていそうな人には近づかないようにしました。

ときには路上生活者が寄ってくることもあり、常に危機感を持ちながら行動しなければなりませんでした。危なそうな人には近寄らないようにすることはもちろん、地下鉄に乗るときもすぐに逃げられるように、ドアや柱の近くに立つようにしていました。

ニューヨークの地下鉄

日本とはまったく異なる環境で戸惑うことも多かったのですが、それでも非常に有意義な、充実したひと時となりました。私たちがニューヨークでどんなところを巡ってきたのか、そして現地で感じた日本の価値観との違いについては、次回以降で詳しく解説していきたいと思います。

ニューヨークの夜景。日本と違ってガラス越しではなく夜風に当たりながら綺麗な景色を見られました


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